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副会長兼、編集長です

一手損角換わり早繰り銀@その2

その1の続き
狙いは先手が3筋で動いた直後の玉頭強襲!
左図の銀取りが痛打でここで▲2四歩の攻めあいは△7六歩から玉頭を抑えて、△3五飛▲2三歩成△2七歩▲同飛△4五角▲3六歩△2三金で右図のような進行が予想される。
先手は銀損で角のラインに玉がいるのが辛い。
実戦では玉頭を治めたものの銀損が大きく後手が良さそうだ。
後手はその後、下図のように右側に囲い押し切った。

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一手損角換わり早繰り銀@その1

一手損角換わりに早繰り銀を多用している。データベース研究で見つけた面白い変化を紹介する。
竜王戦の渡辺-丸山戦以降左図の5筋を付く早繰り銀を使用している。
私の実戦を見直してみると後手の腰掛銀と右玉と大半なのだが、十傑の将棋をみていると右図を発見した。

続く

赤旗名人戦@知多地区大会

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県内の将棋大会のほとんどに出場経験があるのだが、そんな中、全国大会に繋がる大会で唯一出場していないのが赤旗名人戦だった。ネットが無い時代は全国大会の模様は週刊将棋では知っていたものの地区予選についての情報は皆無。アマレンのお手伝いをしていたことも有りアマレンで地区情報を収集できないかと突っついて経緯もあったりします。
赤旗名人戦の特徴は県大会前に地区予選があること。他地区ではアマ名人戦、アマ竜王戦などは地区予選を行っているところもあるようですが、愛知県では赤旗名人戦が唯一の大会である。
9/20に最寄の知多地区大会に突撃してきた。
娘の子守日ということもあり、12時くらいを狙っていくと将棋の地区予選は終了していた・・・。
会場は半田市市役所近くのアイプラザ半田。囲碁・将棋の両方の大会が同じ部屋で行われ、将棋参加者:2名、囲碁参加者18名。囲碁人口のほうが多いのね。将棋の地区予選代表者は2名と言うこともありエントリーした段階で代表決定www
愛知県大会も様子見に行きたいが、日程が団体戦の日と被っており今年は見送りになりそうである。

番外戦術?

私が初めて大会に参加したのは中学3年の朝日アマ名人戦だったので来年で25年目将棋大会でみかけた面白い人々を思い出してみる。一部反則ギリギリ?な場外戦術もあったりします。

◎光るキティちゃん
いい年したおっさん。対局中ふと見上げると何かが目に付く。何かと見てみると首からぶら下げたキティちゃんが妖しく点滅している。終盤では持ち時間も無くなり気になることは無いのだが、序中盤ではなんじゃこりゃと突っ込みしまくり。
県代表経験多数あり、天下一将棋会ではランキング1位だった人だったりする。

◎ヒュージョン
白髪の老紳士風のおじさまが対局中突然
「スーパー悟天クス!」
何?何?ヒュージョンでパワーアップですか?

◎グレイスンティータイムだ!
ペットボトルを置いて対局というのは、よく見る風景なのだが、そこにあるのはティーカップ。執事が注いでいれば完璧であったが、そこは自前で注いでいた。
岡崎城公園園内、大会会場が屋外であることが妙にあっている。

中飛車からの逆棒銀@その2

実戦から、中飛車からの逆棒銀にまた遭遇。相手のクリックミスもあり前回先後逆ではあったが同一局面になる。
前回は勝ったものの変に受けたため振り飛車の引き角+飛車を呼び寄せてしまったが、その後の研究で棒銀を放置した方が良さそうだったため右図のように棒銀を呼び込むことにしました。端は制圧されたものの駒の働きと堅さにものを言わせて作戦成功。
激指での検討でも逆棒銀は辛いものがあるようだ。

ゴキゲン中飛車に▲5八金右超急戦

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ゴキゲン中飛車には▲5八金右超急戦を多用している。居玉のままの超急戦を指したいのだが、図の局面で△3二金とされると持久戦になる。△3二金の局面で▲3四飛と横歩を取って歩得できればいいのだが、昭和初期の横歩取り定跡では先手が良くないとされている。

2014年と2015年の状況を調べてみると

図の局面
2014年 31勝22敗
2015年 29勝26敗

図から△3二金
2014年 7勝7敗(内、十傑は2勝0敗)
2015年 7勝4敗(内、十傑は3勝0敗)

手将棋の持久戦のため構想が重要である。十傑では全勝していることから慎重に指せば後手は左金が囲いから離れるため居飛車がよくなりやすいのではないかと思う。

その2へ

横歩取りは活きている@その5

横歩取りは活きている@その4の続き
先手が▲2三角成△3四角に▲同馬△同銀▲5三角△2四角で左上図。後手は△2四角と打ちたくないところだが今のところいい手が無さそうだ。
以下▲7五角成から△3三桂に先手が玉を囲うのは右上図の△4五桂で後手の攻めがきつい。
なので、左下図のように▲2五歩と桂馬を誘導するのもありそうだ。△同銀は▲2三金が痛打となるため△同桂とする。▲2六桂と桂取りだが右下図の△2八歩が入れば先手に飛車を打ち込む隙ができそうなので後手がいいように思う。

横歩取りは活きている@その4

横歩取らせ△2三歩戦法の一変化。▲4五角には左上図の△5四歩が好手。▲同角の変化は定跡書に書かれているが▲2三角成の変化は詳しく書かれておらず△3四角の角交換をして後手良しらしいが方針を知らないと苦労する。
右上図のように▲2四歩も対策を知らないと悩ましい。
左下図で感覚的に指しにくい△2五飛が最善手。以下▲3四馬△同銀▲1六角△2四飛▲1五金の右下図で技が掛かったようだが銀を取られても飛と金銀の2枚換えなのだが・・・

踏み込んで下図の△2七歩まで進めば後手優勢である。

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