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序盤の方針-先手編その2

第1図から▲2五歩に△3三角とされた場合、▲6八玉(第5図)としている。2016年頃までは相手が飛車を振る前に態度を見せなかったものだが、手待ちも難しく、方針を先に示している。第5図から△4二飛には▲5六歩として昔ながらの対四間飛車となる。

第5図から△4三銀とまだ態度がわからないときは左美濃の選択を残して▲5八金(第7図)を指している。お互い手の探りあいとなることもあり、端歩を突かれることもあるが、穴熊を指すつもりは、まったくないので端歩はお互いに付き合う形になる。5六歩としていないため向飛車にされても△2四歩からの反撃を緩和しているのが大きい。

2018年流行の雁木となれば第8図のような急戦が予測される。ソフト好みの薄い攻めだが、昔からこういった将棋が好きなため、自分にはよくあっていると思う。

ただ急戦はしっかりした対策が確立されることも多く、第5図の▲6八玉の変わりに ▲6八銀 もあるのではと考えている。振り飛車にされたらどうするの?となるわけだが、通称「エルモ囲い」があるので対振り飛車にも対応可能だ 。