きmきm金戦法 その8

 

久しぶりの「きmきm金」の研究発表。一宮将棋大会に参加した際、先手番で2回、第1図の2手目△5四歩を指された。2手目にして中飛車宣言である。将棋倶楽部24の棋譜を調べた限りでは、十傑では2手目に△5四歩は皆無であることから、早々の角交換、3手目角交換を嫌っているのではないかと考えら、乱戦を好まないことが予測される。

第1図遭遇の際、私の研究は第2図▲6八金からの「きmきm金」。第2図から中飛車から△5五歩と指してしまうと、第3図から5五金の歩得を狙う。受けるには△3四歩しかないのだが、第3図となってしまうと、後手は5五歩を補強する手段がないのだ。第4図のように銀を足そうとすると▲5五金で歩得。金は下がれるので5六金の腰掛金が味よし。後手は乱戦を避けたはずなのに乱戦にせざるを得ない。

 

残念なことに対三間でないため将棋ウォーズではきmきm金のエフェクトは無い。