240414-第29回読売新聞杯-自戦記

 2024年04月14日、JR岐阜駅すぐのハートフルスクエアーで開催された第29回読売新聞杯の自戦記。
 A級(有段者)の部に参加。勝っても負けても4対局のスイス式トーナメント、持ち時間は20分切れたら30秒の秒読み付きで参加人数は21名のため4回戦終了時に4連勝者は2名の可能性もあるため、同率の場合は決定戦があるようだ。
 愛知の東海普及連合会からみの大会では時間切れ負け、持将棋は存在せず、時計のたたき合い勝負(これは変だと常々感じている)で終盤は将棋じゃなくなるが、まともな将棋が指せそうだ。
 後手番の図面は先後反転させている。

◆1R-先手:5筋位取り-向飛車

 1RはアマレンRでは同じくらいの棋力の人と対局。向飛車から1R-1図と飛車交換強要来たけど、これって羽生の頭脳で居飛車良しだったはず?と思ったが、チャンスを見送り飛車交換を拒否し駒組が進む。駒組後に1R-2図と仕掛けたのだが、手順に後手の角を働かせるため疑問手だったようだ。
 振り飛車に駒を捌かせて1R-3図の飛車香取りの角が厳しそうだが、▲4四角△同角▲同歩△5五角▲1一飛から両取りを放置して攻め立て17手後、1R-4図で手順に飛車を逃げる。以降も調子よく攻め立てて幸先よく1勝目。

◆2R-後手:相掛かり

 最近研究している相掛かりに早繰り銀を目指したのだが、2R-1図で▲同銀だと△8六歩から十字飛車が待っている。十字飛車の局面で読みを切り上げていたが、局後のAI研究で十字飛車をかけさせても良かったようだ。
 2R-2図は辛抱の歩。ここから稲庭流のように低姿勢で駒組しチャンスを伺い2R-3図でチャンス到来!王手飛車のラインが見えた。2R-4図で▲4四角を見落としていたようで角得に成功し2勝目。

◆3R-先手:▲7七金型早繰り銀-角換わり

 3Rは岐阜の過去の大会でも上位に入賞したこともある人のようだった。同じくらいの年代?この日、一番年齢が近い相手だったと思う。3R-1図が予想外の手だった。▲同歩から飛車を転換して3R-2図の歩が痛打で飛車角交換となり、飛車の打ち込みに弱い相手陣を攻めて3連勝。

◆4R-後手:角換わり早繰り銀-一手損角換わり

 3R終わって3連勝が3人だった。3人で抽選して1人は2-1の人と対戦することになる。抽選の結果、私が2-1の人と対局することになり、私が勝つと4連勝が2名となる。負けたら2位決定戦の可能性もあるのかな?
 4R-1図が予想外の銀引き。対棒銀ではあるのだが、この形では3四桂が見えているだけに緩手だったと思う。
 強い戦いはしてこないと思ったら4R-2と激しい展開になる。ここで▲3七桂と▲6五銀で迷ったが次善手の▲6五銀を選択。相手も激しく応戦してきた。4R-3図で△7三玉として▲7五歩が入ってあっさり勝ちとなったが、4R-3図で同玉として4R-4図と進んでいたら▲8八歩と受ける予定だったが△5六桂の反撃が厳しかったようだ。ここでは▲9七金が最善の受けなのだが全然読めてなくて、こう進んでいたら負けていたかもしれない。大会中は気分よく4連勝で浮かれていた。

◆5R(決勝戦)先手:横歩取り-△4五角戦法

4連勝が2名のため優勝決定戦の5R。相手の子は藤井八冠が通っていた「ふみもと教室」出身の中学生。相横歩取りwelcomeの気配を察知したのか7六の歩を一瞬持つが躊躇して△4五角戦法となる。しかし、それはvery welcomeと5R-1図の局面は30年の研究で評価値+1000くらいの局面だった。5R-2図の歩を使い果たす変化となった。ここで▲同金と▲3一飛で迷ったのだが▲同金として△2八銀▲6五桂と桂も活用して一致率70%超えの大勝利で5連勝し優勝が決まった。

こうして琵琶湖名人戦に続いて一般大会2連続優勝となった。