相掛かり?横歩取り?

 

状況により横歩を取ったり取らなかったり、第1図の▲5八玉が近年まれに指されることがある。ここから単純にお互い横歩を取りあうと▲8四飛が王手飛車の筋に入らないため後手は△8二歩とあやまることになり、不満がある。どう指すのがいいのだろうか?

 

迷った時の勝負術で民明書房刊、禁断の鏡合わせを多用しているので△5二玉とすると、第2図の変化がある。相手に角を打たせたことに満足して第2図から△2三歩もあるかなと思っていたが、調べてみると第2図から強く△8九飛成▲2二角成△1五角!第3図。

第3図から先手は飛車を逃げにくい。▲2五飛は△3三桂、▲2八飛は△2七歩から飛車を封じる。第4図のように2枚換えと進め、△2八歩が大事な一手。

ここ2年ほどの将棋倶楽部24の棋譜を調べているが2016年は第3図で先手が高勝率なのだが、2017年からは激減。激減理由は2016年当初、第4図の△2八歩で△8六桂と攻めあっていたのだが、後手の角を狙う▲2五歩があった。第4図の△2八歩があると▲2五歩の瞬間、△2六飛の反撃があり先手が面白くないようだ。