第2-2図からは後手の戦法はかなり限定される。直下の画像は2015年以降の将棋倶楽部24高段者棋譜集より解析した採用率である。 第2-2図 以下は△3四歩となることが多い。数は少ないものの△8四飛もあり、狙いは第2-5図の縦歩取り。頭の片隅に入れておいた方が良いだろう。
角換わりを避けるなら下図の△3四歩には▲6六歩。角換わりを指すなら▲6八銀、▲7八銀、▲8八銀の三択。すぐに角換わりになればどこでも変わらないが、 第2-6図と後手が角換わりを避けてくることもある。
▲8八銀なら矢倉、▲7八銀なら左美濃急戦、▲6八銀なら雁木がある。ここまでの変化を踏まえて事前に指せば序盤で迷うことはなくなると思う。