横歩取りは活きている@その1

横歩取りの後手番では△2三歩戦法を多用している。江戸時代からある戦法なのだが、自前の棋譜データベースを調べても5人も使い手がいない激レア戦法となっている。減った原因のひとつに右上図の△2五角に▲3六飛からの飛角交換したあとの指し手が難しいことがある。先手は自陣角を打って竜の進入を防ぎ玉を囲ってチャンスを待つ。後手は玉が囲いにくく飛車が使いにくかったのだが、試行錯誤末、下図の囲いに行き着いた。瞬間玉飛接近ではあるのだが、このあと飛車を△8四飛-△2四飛と活用する。従来は下手に飛車が動くと8二や8三に隙が生じたのだが、玉を囲いつつ隙をなくしている。
実戦投入はまだないものの有効に思うが如何だろうか?

150825-3