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231203@東海団体リーグ-自戦記

第88回東海団体リーグB級最終日の自戦記。
わたしはここまで大将で6戦全勝で最終日を迎えた。最終日はポイントゲッターのゆーげんさん参加により副将で対局した。対局は3局とも後手、ここの図面は見やすいように盤面をひっくり返して図面を掲載しています。

◆名古屋市役所A戦
 戦型は△3三金型棒銀(図面上は▲7七金型)となった。7R-1図△5四角には美馬棒銀が炸裂する。

 定跡では7七銀-7八金型なのだが、銀が動いていないため、△7三銀が間に合っていない。定跡より1手早いことを利用して7R-2図と無理やり飛車を成りこむ変化とした。7R-3図の△2八歩では△2三金を気にしていたが、攻め合いとなった。味のよさそうな▲5六香と△2七角成は解析したら勝勢からやや良しくらいまで形勢を戻してしまったが、7R-4図と▲2二と金が間に合って勝ちとなった。研究範囲だったためか一致率73%とすごい評価値だ。

◆I♡P戦
 戦型は対四間飛車にへなちょこ急戦。

団体戦の前日に8R-1図と類型を指しており中盤早々に有利に持ち込めた。8R-1図の▲4六歩が大事な一手でこれ以外の手は形勢を損ねてしまう。8R-2図から決めるのは難しいところで第一感は▲4四桂だったけど△5五角成で駒得が拡大できないと▲4六香とした。この手も悪くないけど、▲4四桂の方がよかったみたい。形勢をよくしてからはじっくり指し王手かけずに相手が投了で勝ち。

◆ほてい将棋クラブ
 最終戦は全勝優勝を目指す「ほてい将棋クラブ」。さくら総研は3位決定戦。棋譜を完全再現できなかったので下の評価値は参考。戦型は横歩取らせ△2三歩戦法を採用しました。相手は研修会D級の子だったようです。

 9R-1図どこかの定跡書で△7四歩には▲6五歩とあったので指したけど評価値的に良くないのね・・・。ここで△7九金は確かにという一手。手持ちに飛車があるため慎重に進むが9R-2図で一気に激しくなる。△4七角成がみえているが、角の成りこみの間に敵陣に飛車を打ち下ろせることを見込んで仕掛けた。9R-3図で自信満々に▲2五歩△同歩▲3六銀としたが、ここは▲4二成銀が厳しいようだ。5四の質駒の銀を取ることしか頭になった。▲4二成銀まら金取りで慌ただしく、△同金なら▲3一竜が痛烈だ。終盤は失速して9R-4図となる。今なら▲3一竜右ならだけど切れ負けでは読み切れず▲4三歩成とした。これでも悪くないけど重い寄せとなった。最後は玉型の差が大きく勝ちとなった。ほてい将棋クラブの全勝を阻止し団体戦B級3位でA級昇級となった。

151004@東海団体リーグ自戦記 その2

その1の続き

中飛車からの5筋速攻も、左図となれば落ち着いてしまい、5四の歩が負担となる。左図までに飛車先を保留するのもあるが、▲9七角-▲7七桂のような変化が気になるので、早めに飛車先を伸ばすようにしている。

4枚穴熊ということもあり、攻めることは難しいが、右図のように固さを生かして飛車角交換を強要して十分だと思う。後手なので千日手は大歓迎の気持ちでいくといいかも。

実戦はこの後、下図の△8八歩が間に合う展開となった。
▲同角は△8四飛▲7七角△8八歩▲同角△8六飛で飛車先突破となるため、
▲5四歩から△同飛▲5五銀△8九歩成▲5四銀△同金の2枚となり押し切った。

151005-5