「データを活かそう」カテゴリーアーカイブ

データを活かそう

日本アマチュア将棋連盟で18年くらい連載していた。「データを活かそう」は2015年12月1日発行の第304号にて最終回を迎えました。
最後なのに、いつものような内容で原稿が載っています。例年この時期はコミケの宣伝も兼ねているけど書き忘れwww
毎月締め切りが来るのは大変でした。原稿は1行全角12文字×37行。図面1つで11行相当、短いようで毎回苦悩して将棋ネタを探していました。
ここ数年は、将棋倶楽部24で収集した棋譜をもとに検証していました。

連載のきっかけは、大会の際に付けていた対局メモを理事の西村さんが目をつけ、原稿を書くことに。対局メモには対戦相手、先後、振り駒、戦型など。自分の得意、不得意戦法の分析、振り駒すると後手になりやすいなどなど。ベイビーステップの丸尾くんみたいだな。

雨にも負けず、風にも負けず、恋愛にも失恋にも、気分が乗らなくても原稿を書かなければいけないというのは大変でした。

今まで読んでくださった方、ありがとうございました。今後は、このHP上でひっそりと活動を続けていこうと思います。

ノーガード戦法☆その4

棋譜データベースを調べた結果、一番有効な対策は左上図の▲2八飛である。左上図では28-8と先手が圧倒!先手の狙いは左上図以下△2七歩▲5八飛△7六飛 右上図となり、ここで▲7七歩とするのが大事で△2六飛▲8三角で下図。すぐには無いものの▲7七歩で▲7七銀とすると△7七角成から銀を取られ、△2八銀のカチコミがあり、下図の▲8三角を楽しみに受ける。後手は一歩得だが、角の活用が難しく苦労する展開となる。

一般的に角交換後、生角+1歩得と持ち角で互角とされている。下図以下は、▲5六角成から3四と2三の歩を取りに行く手を見せれば駒の損得がなくなり生角が負担となる。

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ノーガード戦法☆その3

その2で▲1一角成に変えて左図の▲3三角成がお勧め手順。攻め駒の欲しい後手は受けに駒を投入せず△6二玉と逃げて右図の▲6六馬と自陣に引き付ける。

右図の駒割りは飛車と金銀の2枚換えなのだが、先手は次に▲8七飛がある。(▲8三飛は△9九馬▲同馬△8二香がある)

右図から後手は無理攻め気味に動くのであとは、丁寧に受けきれば先手が勝ちやすいと思う。思うのだが、データベース上の結果は6-8で後手勝ち越し、この内3勝は私の勝ち星だったりする。お勧めと言いながら、実績を上げるには棋風の相性もあるのかな?

次回は実績もある対策について その4へ

ノーガード戦法☆その2

その1の続き

左上図の▲7七角が最善らしい。以下△8九馬▲1一角成△6七馬▲6九香 右上図にて後手が切れ筋とあるのだが、ここから△5三馬▲4八金 左下図これで収まってくれればいいのだが、△5八銀▲同金△3九馬 右下図 ここで先手に有効打がないと△5六桂や△5七銀で後手が押し切りそうだ。私の研究では右下図で▲5二歩からねじり合いになり先手一手勝ちだと思うのだが、先手が勝ち切るのは大変だろう。

B級戦法の達人では左上図に△同馬が最善となっているのだが、データベース上は3局のみで、△8九馬は36局となっており、今回の変化は後手も臨むところなのだろう。勝敗は五分五分である。

続く

 

ノーガード戦法☆その1

週刊将棋、B級戦法の達人で紹介されていた後手番の戦法、左上図のように△3二金を省略して△8六歩!以下▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀△3三角 右上図。

狙いはここから▲2一飛成△8八飛成▲同金△同角成の下図。後手は瞬間駒損なのだが、ここから守備力にものを言わせる作戦。

私のデータベースでは、左上図までの局面は
2014年以前:289局、2015年:9局

右上図までの局面は
2014年以前:129局、2015年:0局

数値を見る限り、消えてしまった戦法とみていいだろう。続く

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棋泉の裏技

一覧のファイル作成
shift+ctrl+alt+t

(1)棋士番号変更機能
これも以前から考えていたのですが、混乱をまねくかなぁと思って……。
(メイン画面で CTRL+SHIFT+M その後「設定」メニューを見よ[ちょっとRPG風])
(2)投了図局面での双方持ち駒なし局検索機能
これもやってみましたが、なかなかありませんねぇ該当棋譜が……。
(「重複棋譜検索-条件設定」画面で CTRL+SHIFT+T+M )
ただし投了図ではなく、終局図での検索です。(中盤での千日手とかも対象になりますm(_ _)m)

(3)駒柱発生局面検索
実はこれver2.05から隠し機能で盛り込んでいました。
あまりにタイムリーな要望で、私のPCをハッキングされたのかと…(^_^;
(肝心の操作方法は「重複棋譜検索-条件設定」画面で CTRL+SHIFT+K+H )

以前、掲示板に書かれていた情報を転載します。
◎駒柱発生局面検索
ファイル→棋泉プラス重複削除→重複棋譜検索にて
「CTRL+SHIFT+K+H」を同時押しする。

◎投了図局面での双方持ち駒なし局検索機能
ファイル→棋泉プラス重複削除→重複棋譜検索にて
「CTRL+SHIFT+T+M」を同時押しする。

◎棋士番号変更機能
メイン画面で CTRL+SHIFT+M その後「設定」をみると
「棋士番号一括変換」が現れる

◎一覧のファイル作成
一覧表で「shift+ctrl+alt+t」を同時押しでテキストファイルを作成してくれるが、時間がかかるし、ファイルが作られる場所が指定できないので探すのに苦労します・・・。

棋譜データベース更新@151016

定期的な将棋倶楽部24棋譜収集報告。現在2015年に収集した棋譜が12554局となった。

棋譜保存方法は下を順に参照

将棋倶楽部24の棋譜保存法@その1
将棋倶楽部24の棋譜保存法@その2
重複棋譜削除
棋譜編集@中断将棋
棋譜編集@コメント挿入と棋戦名変更

今回は
十傑 285局 162-122
高段者 437局 201-233 千日手3

今年の
十傑 2197局 1253-924 千日手18 持将棋2
高段者 3200局 1669-1503 千日手12 中断16

十傑の先手勝率がすごく高いようだ

 

将棋世界2015年11月号

将棋を本格的に初めて四半世紀が経つが初めて将棋世界を購入しまてしまった。10月3日発売の将棋世界11月号。

駒ひびきの原作者、さがら総先生と高橋九段の対談があったからである。対談の記事内には、ここ最近の将棋漫画、小説一覧もあり、アマレン2015年10月1日発行の302号内、「データを活かそう」で紹介した漫画ともろ被りwww

中日本名棋界

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わたしの修行時代お世話になったアマレンレーティング月例会。今でこそ、毎週愛知のどこかで将棋大会があるものの、中日本名棋界のように毎月将棋の大会があるものは無かった。
自分が高校1年の頃、1992年に廃刊となった将棋ジャーナルで情報を得て参加。場所は名古屋の東別院会館(当時は東別院青少年会館)
棋力別に8クラスもあり、多いときは100名を超える参加者が集まっていたが、途中主催者、会場が変わり今は休止中となっている。
一番上のクラスは持ち時間60分切れ60秒と、じっくり考えて指すことができた。
ちなみに私は一番下のクラスから最上位クラスまで経験していたりします。

一手損角換わり早繰り銀@その2

その1の続き
狙いは先手が3筋で動いた直後の玉頭強襲!
左図の銀取りが痛打でここで▲2四歩の攻めあいは△7六歩から玉頭を抑えて、△3五飛▲2三歩成△2七歩▲同飛△4五角▲3六歩△2三金で右図のような進行が予想される。
先手は銀損で角のラインに玉がいるのが辛い。
実戦では玉頭を治めたものの銀損が大きく後手が良さそうだ。
後手はその後、下図のように右側に囲い押し切った。

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