2000年の実践から。先手がえんじゅで対四間飛車に居飛車急戦を採用。大学生時代に重点を置いて研究していた将棋だ。
左図29手目で仕掛ける。△1三香は当時まま見られた形である。違いについては省略します。左図は無理筋と言われていたのだが、当時の研究で指せると考えており右図へ。
のちのち右図が分岐点であることがわかるのだが、後手がストレートに角銀交換した場合を進めてみる。・・・続く
2000年の実践から。先手がえんじゅで対四間飛車に居飛車急戦を採用。大学生時代に重点を置いて研究していた将棋だ。
左図29手目で仕掛ける。△1三香は当時まま見られた形である。違いについては省略します。左図は無理筋と言われていたのだが、当時の研究で指せると考えており右図へ。
のちのち右図が分岐点であることがわかるのだが、後手がストレートに角銀交換した場合を進めてみる。・・・続く
その1の続き
狙いは先手が3筋で動いた直後の玉頭強襲!
左図の銀取りが痛打でここで▲2四歩の攻めあいは△7六歩から玉頭を抑えて、△3五飛▲2三歩成△2七歩▲同飛△4五角▲3六歩△2三金で右図のような進行が予想される。
先手は銀損で角のラインに玉がいるのが辛い。
実戦では玉頭を治めたものの銀損が大きく後手が良さそうだ。
後手はその後、下図のように右側に囲い押し切った。
一手損角換わりに早繰り銀を多用している。データベース研究で見つけた面白い変化を紹介する。
竜王戦の渡辺-丸山戦以降左図の5筋を付く早繰り銀を使用している。
私の実戦を見直してみると後手の腰掛銀と右玉と大半なのだが、十傑の将棋をみていると右図を発見した。
続く
ゴキゲン中飛車には▲5八金右超急戦を多用している。居玉のままの超急戦を指したいのだが、図の局面で△3二金とされると持久戦になる。△3二金の局面で▲3四飛と横歩を取って歩得できればいいのだが、昭和初期の横歩取り定跡では先手が良くないとされている。
2014年と2015年の状況を調べてみると
図の局面
2014年 31勝22敗
2015年 29勝26敗
図から△3二金
2014年 7勝7敗(内、十傑は2勝0敗)
2015年 7勝4敗(内、十傑は3勝0敗)
手将棋の持久戦のため構想が重要である。十傑では全勝していることから慎重に指せば後手は左金が囲いから離れるため居飛車がよくなりやすいのではないかと思う。
横歩取りは活きている@その4の続き
先手が▲2三角成△3四角に▲同馬△同銀▲5三角△2四角で左上図。後手は△2四角と打ちたくないところだが今のところいい手が無さそうだ。
以下▲7五角成から△3三桂に先手が玉を囲うのは右上図の△4五桂で後手の攻めがきつい。
なので、左下図のように▲2五歩と桂馬を誘導するのもありそうだ。△同銀は▲2三金が痛打となるため△同桂とする。▲2六桂と桂取りだが右下図の△2八歩が入れば先手に飛車を打ち込む隙ができそうなので後手がいいように思う。
実戦から後手が、えんじゅで先手四間飛車に対して居飛車急戦。居飛車急戦であまり知られてないことがある。それは居飛車急戦は受けの戦法であることである!
居飛車急戦は角交換して飛車先突破が目標である。また戦法の特性上、先に動かなければならない。経験上振り飛車は桂損くらいしても飛車をさばいてしまえば作戦勝ちになる。振り飛車の飛車を隠居させても、ひたすら受けきらなければならないことが多いため。終盤では左図のように受けだけの金打ちでねばる事も多くなる。
受けつつ勝ちを目指すためか玉がひとマス挟んで向かいあうことや右図(▲えんじゅ)のようなギリギリの終盤戦となることが多い。受けの戦法であることを認識するだけで見え方に変化があるとは思うがどうだろうか?
横歩取らせ△2三歩戦法をさけられ先手に飛車を引かれることがある。そんなときは後手だけど自分から横歩を取ることもある。
左上図から△7八飛成▲同飛の右上図に度々なる。江戸時代から緩手とされる手だけにほぼノーマークwww2筋は既に歩交換を済ませてあるから、ひねり飛車のような展開を目指しているのかもしれない。
右上図以下は、とりえず△7二銀として先手の岐路となるのだが、▲4八玉には△2七角から馬をつくり持久戦。△2七角を受けて▲3八金なら△3三角から右下図へ。どちらも手将棋だが、慣れている分だけアドバンテージがあると思う。