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四間飛車vs右四間飛車-データを活かそう

 娘たちとの棋譜並べで教材にした将棋より。
将棋倶楽部24 令和2年9月7日 高段者の棋譜
 近年は右四間+エルモ囲いが多いようだが、基本の仕掛け、受けを覚えるために図の局面から仕掛ける棋譜を勉強した。

△24歩から桂馬を取りに行く変化が主流だと思っていたが、△45同歩も悪くないようだ。

△24歩、△45同歩どちらの変化でも重要なのは△37角。あとは駒損しないように戦えば四間飛車は囲いの硬さを活かして有利に戦うことができるようだ。

四間飛車vs居飛車棒銀-データを活かそう

 娘たちとの棋譜並べで教材にした将棋より。娘たちと1日2回暗記するまで並べ続けることを新年度より始めた。将棋倶楽部24の棋譜は2000年ころから収集続けているため、いろいろな戦法を探すことができる。初回は四間飛車に棒銀だ。自分も指さない戦法だからいろいろな発見があって勉強になる。気になったところを書いていこうと思う。
 PCは第三世代core-iと古いため最新ソフトと乖離はあるかもしれませんがアマ四段レベルの自分には十分な強さです。

平成14年4月26日 将棋倶楽部24
後手四間飛車は学生名人戦準優勝の後輩

●下図で▲35歩が第1候補なのに驚く。棋譜並べの際は「居飛車の棒銀が使いにくくなるから緩手」と言ったのだが・・・。△43銀に▲15銀が継続手のようだ。端歩を突いていないのは気になったのだが、端歩ありだと候補も変わるかな?

○下図、実戦は△43金とかわして飛車と金銀の2枚換えなのだが、どっちみに2枚換えになるなら金をかわさなくても△27歩成をすれば「と金」ができている分、得だったのかと納得。

●細かい得を積み重ねるのは大事だ。評価値で比較すると500点くらい差が出ている。

○盤上の駒交換が落ち着いた局面となった下図。先手を取って△49飛としたり△64桂とか思いつくが△46歩は私の感覚では思いつかない。相手が歩切れなのと、歩の成捨てで形を乱すことができる好手。こういう手ができるようになれば五段になれるかな?

対四間飛車▲4五歩早仕掛け

対四間飛車▲4五歩早仕掛けから。(後手なら△6五歩早仕掛け)

最近、将棋ウォーズにて三間飛車の変化から第1図となることが6回発生。原因は2016年4月からのNHK将棋講座「村山 慈明の知って得する序盤術」だと思われる。たまたま見ていたら、四間飛車vs居飛車急戦▲4五歩早仕掛けにて四間飛車側の裏定跡として第1図のような▲7四銀が紹介された。四間飛車の左金が5八だったか、4七だったかは定かではないのだが、4七金なら第2図となる。

狙いは▲6三歩からの攻め合い。▲7三銀成‐▲6五桂の用も見ており居飛車側は対応を知らないと対策に苦慮する。この▲7四銀は定跡書では見かけないが2000年頃、学生準名人になった後輩に第2図を指され一時期研究していたものの約15年ぶり、細かい変化なんて覚えていないwww対四間飛車では先手:左美濃、後手:居飛車急戦で対抗しているので、当時の棋譜を並べなおしてみようと思う。手元の最古の棋譜は2000年5月11日でした。

続く

対四間飛車@その4

その3の続き

▲1七角は▲7一銀をみた手。再度飛車交換し△2七飛とすると、左図の▲7四桂!

以下は王手と詰めろの連続で後手は受けきることができず、右図で先手勝ち。序盤型にはたまらない研究のみで勝ち♪

その後、振り飛車の研究が進み、その1で掲載した39手目以降、銀交換せずにかわす変化や、藤井システムの影響で△3四銀型が増えたため、実戦で使うことが減り、使わなくなってしまった。

対四間飛車@その3

その2の続き

△2七飛に▲2一飛と打ち合うと左図の△3二銀で飛車が助からず、▲2二飛成からの飛角交換しか無さそうだが、ここで、1筋を突いた手を活かして、▲2八歩△同飛成に▲1七角!

▲2八歩に△2一銀は、以下▲2七歩△2八飛▲4一飛△3二銀▲1七角で右図と同様の変化に合流する。・・・続く

対四間飛車@その2

その1の続き

ストレートに進むと左図のように飛車交換となる。一般的に角交換だけなら居飛車良し、飛車交換もしくは、飛角総交換なら振り飛車良しと言われている。先手が先に桂馬得できるのだが、飛車交換後、後手の角筋を止めるために▲6六桂と受けるため手番を渡し右図となると、居飛車が先に桂得していてもすぐ取り返されそうで悪そうに見える。・・・続く

対四間飛車@その1

2000年の実践から。先手がえんじゅで対四間飛車に居飛車急戦を採用。大学生時代に重点を置いて研究していた将棋だ。

左図29手目で仕掛ける。△1三香は当時まま見られた形である。違いについては省略します。左図は無理筋と言われていたのだが、当時の研究で指せると考えており右図へ。

のちのち右図が分岐点であることがわかるのだが、後手がストレートに角銀交換した場合を進めてみる。・・・続く

対振り飛車の居飛車急戦の心得

実戦から後手が、えんじゅで先手四間飛車に対して居飛車急戦。居飛車急戦であまり知られてないことがある。それは居飛車急戦は受けの戦法であることである!

居飛車急戦は角交換して飛車先突破が目標である。また戦法の特性上、先に動かなければならない。経験上振り飛車は桂損くらいしても飛車をさばいてしまえば作戦勝ちになる。振り飛車の飛車を隠居させても、ひたすら受けきらなければならないことが多いため。終盤では左図のように受けだけの金打ちでねばる事も多くなる。

受けつつ勝ちを目指すためか玉がひとマス挟んで向かいあうことや右図(▲えんじゅ)のようなギリギリの終盤戦となることが多い。受けの戦法であることを認識するだけで見え方に変化があるとは思うがどうだろうか?

四間飛車対策@左美濃

今期第28期竜王戦で藤井九段が竜王戦決勝トーナメントに進出したためか、純正四間飛車に遭遇する割合が増えた。
私の対策は昔ながらの天守閣美濃。普通組もうとすると4筋の位を取られるため、左図のように早めに△4四歩として四間飛車の左銀の様子を見つつ居飛車は右銀を引き付け右図の天守閣美濃完成!
ここまで組めれば、作戦勝ちである。

四間穴熊対策

2015年の王位戦挑戦者は広瀬八段。四間飛車穴熊で一躍有名になったのも5年前の話。
四間穴熊対策には左美濃から銀冠に組んで対抗していたのだが、広瀬八段の活躍からは左図のような△6五歩型が激増。居飛車は▲6六歩からの反発が一般的だが、不満に思い研究してみた。

左図から▲6八銀?▲7九銀ー▲8八銀と引き寄せ振り飛車に玉頭を攻めさせる。
▲5五角?▲6四角から▲5三角成を見せて右図の▲7三歩!出来すぎな局面だが、将棋倶楽部24三段クラスでも有効だ。
広瀬八段の著書でも△6五歩型に力を入れて解説している。▲6六歩を反発しなければ振り飛車の銀活用が難しくまた金も浮き易い。相手にしない方がいいように思うがどうだろうか?

途中の▲8八銀では▲6八金右の方が離れ駒が無く本筋だろう。